天草への思い

天草という地域の発展なしに、
天草酒造の発展はありえない。
地域の未来のために私たちに何ができるか。
天草への思いをお伝えします。

めざすのは、風景が浮かぶ焼酎。
天草のまちごと飲んでほしい。

私たちのつくる焼酎は、それ単体ではポテンシャルを最大限発揮することができません。天草で収穫された芋や米といった原料。美しい山、イルカが泳ぐ海、眼前に広がる田んぼや芋畑。そして、おせっかい過ぎるくらいおもてなしが大好きなまちの人たち。どんな場所で、どんな人が、どんな風に作っているのか。ストーリーもあわせて飲んでいただけると、きっと最高の味わいになるはずです。

だから、お取引先の酒販店様や飲食店の方には、焼酎づくりの細かな技術以上にまちの魅力をお伝えしています。ぜひ、一度遊びに来てください。天草を体験した後に飲む焼酎はまた格別です。

天草という地域をつくる。
次の100年も焼酎をつくり続けるために。

そんな天草のまちも多くの人々でにぎわっていた2、30年前に比べ、ずいぶんと疲弊してしまいました。子どもたちの姿も減り、今や多くの学校が廃校となっています。天草酒造は120年の間、まちの人や自然に育まれながら焼酎をつくってきた蔵です。次の50年、100年に思いを馳せたときに、天草という地域の発展なしに天草酒造の発展はありえないと思いました。だからこそ、天草を訪れる人をもっと増やしたい。焼酎のファンの前に、天草のファンを増やしたい。行動指針は儲かるか儲からないかじゃない。「それが天草のためになるかどうか」なんです。

天草に生きる人と、
天草を訪れる人。
その真ん中に焼酎を。

2021年5月、天草の魅力発信拠点としてKANPAI AMAKUSAをオープン。めざしたのは、「天草の住人と、天草に興味を持った人とのハブになること」でした。これまでも田植えイベントや海開きに合わせたイベントなど様々な季節の行事を企画してきましたが、今後は天草で農業や漁業を営む生産者と、東京や大阪をはじめとした県外の飲食店とのマッチングイベントなども開催したい。天草の豊かな大自然を前に天草ならではの食を楽しみながら、未来の可能性について語り合う。その真ん中に私たちの焼酎があったなら、これほど嬉しいことはありません。